電撃文庫と堕落生活*でんだら*

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めりーくりすます

そう。私はサンタ。
何を隠そうサンタ。
誰がなんと言おうとサンタ。
私の使命はプレゼントを届けること。それのみ。
その使命を遂行するためならば死すらも厭わない。
おろかでおろかなサンタクロース。
それが私。

赤いもこもこの服は既に使い古してボロボロ。
プレゼント運搬用のトラックはエンジントラブルが頻発。
だからなんだというのだ。

私はサンタだ。
子供たちに夢と言う名目でプレゼントという名の現実を突きつける。
そのために私は存在する。
ただそれだけのために一年間を過ごしてきているのだ。
馬鹿なら馬鹿で構わない。


私は


サンタだ。






自称サンタクロースは走る。
ひたすらに走る。
エンコしたトラックなどとうに置き去った。
今頃は渋滞を作っていることだろう。
そんなことは全く気にも留めず、だからなんだとサンタは走る。
四十肩に担いだ白い袋にはプレゼントが満ちている。
いい加減に壊れかけてきた腰もまだ動いている。
だから大丈夫。プレゼントは届けられる。
それだけがわたしの使命なのだから。



「・・・・・」
サンタは立ち止まる。
「・・・・・」
降りしきる雪の中立ち止まる。
「・・・・・」
何が問題か。
「・・・・・」
たとえばそこにレンガで造られた家があるとしよう。
たとえばそう、一階と二階が同じ広さで。ひさしのようなものがないとしよう。
ベランダも無い。赤いレンガに、窓が申し訳なさそうに等間隔に並んでいるだけだ。
とっかかりにする手すりも無く、ただ単に、ドアと窓だけ。
そして煙突がある。
そう。
煙突がある。
煙突があるからには煙突からプレゼントを入れるのが当然の義務であり使命だ。
そんなものは私が生まれたときから変わっていない。
そこに煙突が無いならば窓から投げ入れればいいものを、なまじ煙突があるのだ。
そして周囲の家からはどう考えても10メートル以上は離れている。
飛べる距離ではないし、投げて届くほどの肩はあいにくと不在だ。
だが私はサンタなのだ。
サンタであるが故、その責務からは逃れられない。
例え逃れたとしよう。さすれば後悔と自責により私は押しつぶされる。
それほどまでにサンタの仕事は崇高かつ重大だと認識している。
それでこそのサンタクロース。
それでこその私。
だから。
私は。
プレゼントを。
置いて。
「―――ッ!」
踏み込んだ。

http://www.sakai.zaq.ne.jp/bhp/











すんません無断リンクですすんません。
寂しかったんです寂しかったんです。
Bすけさんのサンタがかっこよすぎたんです。
メリクリッ!!!
  1. 2006/12/25(月) 01:23:30|
  2. 創作小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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