電撃文庫と堕落生活*でんだら*

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暗い30のお題 6,包帯

http://cosmos.jakou.com/030/030-01.html

お題6つめ。

なんかもう吹っ切れた。
好きに書けばいいや。
なぜか魔術設定はいってるけど、
なんら関係ないので深く考えないのが吉。


・6,包帯
6包帯

  白。
  赤。
  白。

「あ、」
 するするっ、と包帯がほどけていく。
「結構つよくむすんだとおもったのになぁ」
 ぼんやりとした頭で考えたことはたいしたことではない。包帯がほどけたら、また結べばいいだけのことだ。ただそれだけのことを考え付くのにたっぷり十秒はかかり、その間にほどけた包帯は下に落ちた。
 右手に巻かれていた包帯は、既に真っ黒と呼べるくらいの色に変色していて、その包帯での処置がどれだけ無駄かを証明している。
「またとりかえないと・・・」
 一人でいって一人で納得して、ベッドから降りて包帯を取りにいく。
 部屋は真っ白で、腕は真っ赤だ。
 ここはどこだろう、と考える頭も思考停止に陥っていて、何を考えるのにも2,3テンポ遅れてしまっていたが、本人がそれに気づくはずもない。
 包帯の場所は先生が教えれくれた。だからわかる。そこに向かって歩いていく。
 ふと。
 先生と目が合った。
「もう。まったくまだ歩いちゃ駄目でしょ。ちゃんと安静にしてないと。ここは保健室なんだからゆっくりしてっていいのよ」
 彼女の言葉は聞こえているけど、血の足りなくなった脳にその言葉はなかなか届かない。数秒のタイムラグのあとに、私は話す。
「でも、包帯・・・」
「包帯なんて私が巻いてあげるから」
 先生は優しくそういって、私のかたを支えてベッドまで連れてってくれた。
「そこでおとなしくしているのよ」
 声は体に染み渡って、私を安心させてくれる。
 その間にも彼女は包帯を戸棚からとってきて、私のそばまで歩いてきてくれた。
「ほーら。腕上げられる?」
「・・・うん」
 こくっと。それだけ頭を動かすだけだったが、先生は分かってくれたらしい。

 先生は一息つくと、私の右腕を巻いている包帯を少しずつほどいていった。
しゅるしゅるしゅるしゅる。
 そんな音を想像していたのに、実際に感じたのは湿った布がこすれる音だった。
「ひどいわね。なかなか傷がふさがらないわ」
 いいながらも先生は手を休めることはない。血で塗れた私の包帯。正しくは私が今つけていた包帯をほどいていく。
 手に血がつくのを気にも留めず、自分の指を軸にして、包帯を巻き取っていく。
 そんなに汚れた包帯なんてもう使えないはずなのに、彼女はそれをまた使おうとしているかのように、大切に大切に巻いていく。その行為をなぜか私は尊いと感じてしまった。
 全部の包帯が取られると、私の右手に刻まれた傷が保健室の空気に晒された。
「大丈夫よ。鍵は閉めてあるから誰も入ってこないわ」
 何が大丈夫なのだろう? でもそんなことはどうでもいいこととして頭が処理する。
「それにしても、こんな術式だれが編み出せるのかしら。空間切断なんて無茶するわ」
 私の右手には手の甲から肘にかけて、一本の長い赤い線が走っている。本当に切れ味のいいナイフで切られたらこうなるだろうな。というほどの綺麗に整った直線。その右手の傷からは、絶えず少量ずつの血液が流れ出ている。
 先生が言うのには、術式体系が違うから自然治癒しない上に治癒に時間がかかる、ということらしい。私にはわからないけど、先生が何とかしてくれるといったら何とかしてくれるのだ。
「じゃあちょっと待っててね」
 またも優しい声で私に言う。
 私はうなずく。
 首を前に振るだけで意思疎通が取れるのだ。無理にしゃべる必要はないと思うと私は思うが、他の人はそうでもないらしい。でも先生はそんなみんなとちがうって言った。どう違うんだろ。
 先生の手が踊る。
 踊るなんて大げさかもしれないけれど、実際に見てたら踊るとしか言いようがない。
 白いリボンのように包帯を操って、それこそ新体操のようにその白い布切れをあやつり、私の右手にまいていく。
 繊細で、痛みを感じることはない。あるのは暖かい感情だけ。
 ひとまきひとまき大切に丁寧に巻いてくれる。それでいて、かすかな拘束感と束縛感と、一種の安心感がある。
 そうして包帯が私の一部になっていく。


 一分ほどして、私の右手は白い包帯で埋め尽くされていた。
 どうせ数十分後にはまた真っ赤になっているだろうが、そのときはまたかえてあげるよ。と言って、先生は保健室の机の上のパソコンをいじり始めていた。
 私は自分の包帯を見た。



 血がにじんできた。


 白。
 赤。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
包帯についている血が最高です。
あれは最高ですね。
なんか痛そうだし萌えます。
多分ダブリのせいだとおもいますが。
最高です。
なんかこれだけ読んでると異常者ですね。
まあ気にしないでください。

>いつもコメントありがとうございます。


ではmた。
  1. 2006/10/14(土) 18:15:53|
  2. 創作小説
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  4. | コメント:0
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