電撃文庫と堕落生活*でんだら*

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着実に一日のHIT数が減ってるのでなんかしようと思ったがネタが無いのでいつもどおり。

正直、本を読みたいんですが時間が無いんです。
今読めって? それでもいいけどね。

いままでは授業中がかなりの割合を占めていたのですが、このたびのクラス替え=席替えで、なんだか一番前という最低最悪最強の席になってしまってこれはもうなんか真面目に授業受けないと駄目なんじゃないか?ということで、多分席替えは10月です。本当にありがとうございます。

というわけで行き帰りの電車で読んでても、そりゃあ都市シリーズをそんな早く読めるわけ無いじゃないですか。ちゅうことで更新停滞。MADも停滞。ネタ作るの時間掛かりすぎ。

で、残ったのは考察文と遊戯王と日記と小説。

考察分は地味に時間掛かる。
遊戯王はデュエルできてない。というかダイヤモンドガイでやってくれない。
日記は、つまらないのは目に見えてる。



ということで短編小説です。


「ここは…?」
 目に入ったのは、白と青。
 地平線まで広がる広い広い白。全ての色をこそぎとって、残った純粋な白。その一色に染まった地面が周囲360度に遥か彼方まで広がっている。
 そして地平線を境に上空一面に広がる青。雲が全て晴れて、明るいままで太陽すらも見えなくなればこうなるだろうという空。
 自分自身の肌色を見なければ、その二色で全てが語れてしまうシンプルな世界。
 何も考えられず、ただ呆然と空を見上げるしかすることはない。真上を見れば、それこそそれ以外の色はないのかと思える一色に埋められている。
「ここはまた一段と寒いな」
 私の声ではない。だが私の声がした。
 声の元を探ると、そこには黒猫が座っていた。黒猫は当然黒く、それによって青と白だけの世界に新しい色が加わったが、ここでその黒は異端でしかなく、その猫の周辺だけがこの世界から浮いている。
 黒猫は私と同じように空を見上げ、佇んでいた。
「君は・・・」
「ふむ。この声になるということは、汝は汝の言葉しか知らぬのか」
 黒猫の声は分かりにくいが私の声なのだろう。以前、自分の声を録音して聞いたことがあるが、まさにこんな声だった。
 黒猫は上に向けていた顔を私の方に向けて、その小さな体を震わせた。
 その後ろについている尻尾は、まるで別の生き物のようにくねくねと動いている。
 黒猫はそのまま空を見上げたまま、尻尾を振りながら、私に話しかけた。
「我の言葉(ことのは)は汝の中で最も影響力の強いものになる。汝は汝しか信じぬのだな」
「なんじ?」
「失礼。汝とは汝のことである。いやこれでは通じぬか。汝とは我の二人称であり、汝の言う言葉に当てはめるならば、先刻の「君」というのがちょうどよいかの」
「汝とは私のことか」
「まったく持ってその通りである。物分りが早くて助かるのう」
 黒猫は古めかしい言葉を使い、そして私の声で鳴き続ける。その声は何故か私の心に直接届いているような気もする。聴覚を介していないということなのだろうか? わからない。
「さて、この世界は汝の深層心理とやらを具現化したものなのだ・・・、見事に何も無いのぉ」
 空を見ていた視線を地平線に戻し、黒猫は言う。
「今まで見てきた中でもこれほどの者は流石に覚えはないの。汝の身に何があったかは知らぬが、このままでは死んでしまうぞ」
 私はどうやら彼、黒猫の言葉を理解しているらしい。知っているはずの無い単語が出てくるのに、何故かその言葉も知っているものとして聞き取れる。
 しかしだからといって、彼の言葉は私には届かない。
「私は生きるために生きています。死ぬからといって生きるのをやめる事は出来ません。存在と生存は等価値であって、また虚無とは対義です」
「そういうことを言っているのではないんじゃがの」
 彼はいったん言葉を区切って、こちらに向きなおした。
 細長い彼の瞳に危うく吸い込まれそうになる。
「我が言いたいのは、汝のの生き方では、いずれ死んでしまうということなのだが」
「死の瞬間が不確定要素なのは、人間であろうと私であろうと同じです。いずれ死ぬという曖昧な表現では私を納得させるには不十分かつ不適切です」
「ふぅ。死について論議しに来たのではないのだが・・・。まあ、よいか。我が早計であったのは事実であるからな」
 ぴょんっ。
 と、黒猫は彼女の肩に乗る。向いているのは同じ方向。
「まだ汝には時間が足りぬ。必要とされたことと、必要なことの区別はつくようにするのがコツであるとだけ助言しておこうかの」
 それだけ残して黒猫は去った。一瞬にして方の重量がなくなったかと思うと視界は暗転し、闇の中へと意識は落ちていった。







 起床。
 各部の再起動を確認。全回路正常。
 記憶中枢に異常と見られる記憶を発見したが問題は無いと判断。放置。
 これより28732回目の起動開始を行います。
 一人称を私に設定。二人称を汝に変更。変更完了。

 そして私は生きていく。命の続く限り。
 たとえ彼のことを思い出そうとも。
 生きるのをやめるまで。
 永遠に。
  1. 2006/04/27(木) 21:59:17|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<ネタが無いときは適当になんか書いておけばどうにかなるもんだ。と錯覚してみる。 | ホーム | ばなーとかつくってみたり。適当だけど。>>

コメント

言葉選びのセンスが凄ひです。
なんだかしんみりしました。
  1. 2006/04/28(金) 00:14:19 |
  2. URL |
  3. にしみなみ #-
  4. [ 編集]

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