電撃文庫と堕落生活*でんだら*

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【くるこい】第1話 両手に花

第1話

「お兄ちゃぁーん!!」
 意識はまだまどろみのなかにある。眠気は十全。しかしながら数秒後に来る衝撃に対して備えなければならないという思考と、それでも寝ていたいという本能からのよっきゅうがむにゃむにゃ・・・。
 ドタドタと階段を上って俺の部屋に刻一刻と近づく足音が聞こえてくるが、本格的に目が覚めるまでにはあと数分ほどかかるという試算が瞬時にはじきださ・・・。
「ぉぉぉおおおおにぃぃぃちゃんっ!」
「ぐふぅおっ!!」
 待て待て分かった分かった分かったからちょっとそこをどこう。どいてくれ。腹筋が死ぬ。むしろ俺が死ぬ。夜食で食ったカップラーメンの麺が今にも口から飛び出そうな衝撃はなんというかいくら慣れても慣れない。毎度のことながら、地味に死ねるぞこれ。
 どんどんどんどん。胸をがすがす殴られながら頭を揺さぶられつつ大声で起こされる。
「お兄ちゃ!お兄ちゃ!早く起きないと遅刻するよ!遅刻とサボりは非行への第一歩だってさるでも分かるニートの矯正方法って本に書いてあったよ!どう?エラい?ボク最近本読んでるんだよ?文学者だね!知識人だね!つまりお兄ちゃんは今すぐ起きなければなりません。おーきーるーんーだーよー!えーこれだけやっても起きないのー?そんなにいこじになってるとボクエロイことしちゃうぞ?おーこの胸板はなんと素晴らしい(レポーター風に)これはまさに十年に一度のいつざいですなー」
「わかった!わかったから服を脱がすな服をぅおわっ!だからってズボンはちょ、やめっ、むしろそっちのほうがやばいから!!」
「ボクはおにいちゃんの妹だから何をしてもいいのです!!おー、この下半身の富士山の標高はまさに十年に一度の・・・」
 そういいながら体をぐるっとまわして下半身を観察し始める。
「やめー!! お隣さん!俺とお前はお隣さん!!血は繋がってないから観察禁止!!というか兄妹だったらもっとダメだから!!」
「きんしんそーかん?」
「いいからとりあえず出てけー!!」
 平日朝から貞操の危機とかやめて欲しい。

   ■

「しょーゆとってー」「ん」「ありがとおにーちゃ」
 食卓を囲むのは3人。俺、高坂鉱(こうさかこう)と、お隣さん兼幼馴染の桜見春名(さくらみはるな)と、俺の父親である高坂隆志(こうさかたかし)。
 今日のコックは父さんなので、安心して食べることが出来る。つい最近、春名に食事当番を任せた機会があったのだが、女性が料理を出来るというのは必然ではなくて、やったことあるかないかだけなんだなぁと実感しながら、死に掛けた。二度とあってはならない。玉子焼きとトーストとベーコンが同じ色というのは生物学的に見て問題がある。あと真っ黒という色はどうみても食べ物の色じゃない。
「おにーちゃん」
「ん」
「あ~ん」
「はいはい一人で食べれますよー。介護が要るほどモーロクしてないので、隣にいるロリコン成人に食べさせてあげてください」
「ハハ、ひどいな鉱は。父さんは小さい子が好きなんじゃなくて、小さい子も好きなだけだよ」
「くそ~残念。ボクの食べかけだったのに」
「どんまい残念でしたまた来週」
 軽くあしらうだけのスキルが無いと、この状況は生きていくのが辛すぎる気がする。なんていったって毎朝毎朝、自称妹のお隣さんがやってきて、前置き無しで自分の上に馬乗りになった上に、ぐわんぐわん揺れてるとかそんなことされておいた日には、そりゃあ思春期の若者ですもの。いろいろとあるんですよ。
 幼馴染というだけで仲がいいのは悪いことではないのだけど、思春期を迎えた健全な若者がこんなプライベートなところまで踏み込む関係なのは、もはや隣人幼馴染レベルではなくもはや恋人フラグだと思うのが普通? でも恋愛感情は無いので残念無念フラグブレイカー。
 春名がどう思っているかはわからないけど、嫌いなわけじゃないし大丈夫だよな。
「おい鉱。そろそろ時間じゃないのか?」
 時計を見るといつも家を出る時間をちょっと過ぎてる。
「ん、じゃあ行ってくるわ」
 残ったご飯と味噌汁をかきこみ、さっさと支度をして家を出る。
「あ~っ!まってお兄ちゃ、ボクまだ食べ終わってないってば」
「後から走ってくればいいだろ。先行ってるぞ」
 言って玄関を開ける。
「んもぅ。はくじょーなんだからお兄ちゃんは。まったく!」
 ふっ、と振り返ったときの、頬を膨らませた春名の顔が反則気味にかわいかったなんてことは、胸のうちにしまっておこう。ついでにその頬にごはんつぶがついてるのも、胸のうちにしまって置いてあげよう。俺のささやかな優しさだ。
 学校までは自転車で行ったほうが早いのだが、春名と一緒に登校するようになってからは徒歩通学に切り替えた。おかげで遅刻が増えたが別に気にしないので問題なし。
 門を開け、歩き出す。
 春名はどのくらいで来るのだろうか。

   ■

 告白されたのなんて生まれて始めてだったから、とりあえずOKしておいたけど今から考えればどう考えても浅慮な行いだったと後悔している。後悔というレベルではなく、そのときの俺を殺しそうな勢いで説得してやめさせるべきだと思うくらい。俺は何かいろいろと間違えすぎた。
 逢坂愛(あいさかあい)という名前のその子は、それまでの印象は一言で言うと地味な女子。という感想だった。喋ることもあんまりなく、特に深いかかわりを持ったわけでもないのでこちらが知ってる事は、彼女は本が好きなんだなぁということだけだった。
 思い出してみれば、授業以外で彼女を見たとき、本を読んでるか弁当を食べてるかの二択だった。まぁいつも見てたわけじゃないし、周辺視野でちらっと見てたレベルだからそう思うのかも知れないが。たまに目が合ったりするとすぐ伏せちゃって、よく顔も見たことなかったし。
 他には、本を読んでる人は目が悪くなるというのは、ただの偏見なんだなぁ。と思ったりしたこともあったかもしれない。それくらいだ。俺にはメガネ属性は付属されてないので関係ないが。
 なんにせよただの同じクラスの女子というだけだったわけで。
 それでも。下駄箱に手紙が入っているという古典的な方法で、呼び出しを食らった俺は、無視できるほど非人道的ではないのでとりあえず行ってみることにした。
 目的地に設定されていたところは校舎裏の大きな桜の木があるところ。今の季節は、夏の熱気冷めやらぬ秋なので、当然のごとく、桜が散ってたりするロマンティックな場面になりはしない。
 そのかわりに、その周囲を飾るイチョウの黄色が幻想的な雰囲気をかもし出していた。
 もう春のうちに仕事を終わらせ、来年のためにと休んでいる桜の木の下で、逢坂愛は一人ぽつんと立っていた。
「―――」
「―――」
 なんというか歯がゆいというか、どちらともなく言い出しづらい状況に陥ってしまって、沈黙が数秒間、空間を支配する。
「えっと~」
「あ、あの!」
 沈黙を破ろうとした声が被る。こういうときにタイミングが合うのは何でだろう…と、バツの悪さを適当な思考でごまかす。
「こっ高坂君からさきにどーぞ!」
「いや、むしろ話があるのは逢坂さんの方じゃないのかなーとか思ったんだけど…」
「あ、す、すいません!!」
 恥ずかしがって頬を赤らめているのがわかる。あらためてじっくり見てみると、意外と綺麗だなぁと思った。長く伸ばした髪は染めたりせずに真っ黒を保ったまま。結ばずに降ろしたままでサラサラと風になびいている。赤く染まった顔がなんとも綺麗で、憂えげな瞳がまたいい感じに見えてくる。
 なんとまぁ、美人と形容しても全く問題ない容姿をしているわけで。
 今までホントにクラスで一緒だったというだけで、よく見てなかったんだなぁ、というのを思い知った。
「あの…それでですね……えーっと」
 もじもじしてて、なかなか本題に入らないけど、時間がないわけじゃないし勇気を振り絞ってる顔もなかなか綺麗だなぁ・・・。とか思って、もっと見ていたいなぁと思う自分もいるわけで。いやもうむしろ俺の頬も赤くなってる気がしてならないのは気のせいだろう。そうに違いない。
 ちょっと焦れてきたが、逢坂のほうだってだいぶ緊張してるはずだし特に緊張する必要のない俺まで緊張しているくらいなんだから向こうだって……という自己完結無限ループ思考。ここで、実は私百合萌えだったんです! なんてカミングアウトのオチがあったりしたらどうなるかなーと、だから余計なこと考えるなよ俺!!
「えーっとですね……あのぉ、……」
「OKだよ」
「えっ!?」
 もういい加減焦れすぎて、空気よめなすぎだけど言っちゃった。言ってから気付いたが、これ告白じゃなかったらただのイタい人じゃん。
「別に、そのー、嫌いってワケじゃないし、まぁ可愛いほうだと思うし……」
 まてまてだからちょっと俺の口自重したほうがいい。これ以上は地雷だってば!
「俺、女子と付き合ったこととかないから、よくわからないけど、付き合うとかだったら大丈夫だから……えーっとその……」
 とことん心のそこから不安になってきて、どうしようもなくなって、これ以上の沈黙は心臓に悪いと想い、目線をチラッと上げた。
 ……なんと表現したらいいか、あの目はそうだ。キラキラした瞳っていうのはああいう眼のことを言うんだろうなーって感じの、素晴らしく輝いた目をしていた。それはもう自分の気持ちが伝わったという喜びに満ち溢れているような見事な笑顔で。
「ほ、本当ですかっ!?」
「あっ、ああ、いいよOKおーけー……」
 ちょっとばかり気迫が異常だった。考えてみればここで焦れて答えたのが間違いだった。そう。だってそのときの彼女の目は、明らかに輝きすぎていたのだから。
「え、え、え……いいんですか!? いいんですね!! 本当? 本当ですよね? これは現実? 痛っ。痛いってことはや、やった。やったわ。やってやったわ。なにこの気持ちなんて表現したら良いの? ああ神様なんという素晴らしき愛。ありがたや本当にありがとうございます。日頃の行いですかそうなんですね!? だっていつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも彼のことを考えていたから想っていたから愛していたから。今まで行動に起こさなかったのが勿体無かったわ。でももしかしたらその分溜めた祈りが届いたのかも……。ああ神様ありがとう! 美樹もありがとう! 全てにありがとう! そして最高今の私最高!!」
「あの、ちょっと……どうしたの逢坂さん」
 いきなり暴走し始めた。ちょっと待て。なんだこれは、どうなってる?
「ああ、なんて素晴らしき日。この日は一生の宝物。宝物庫にしまって子々孫々まで伝えるべき素晴らしき日々。むしろ国民全員で祝うべき! あ、こーくん私のことはアイ、って呼んでね。いいえ、それ以外は許さないわ。なんたって私と貴方は夫婦。もう引き裂くことは出来ないし愛し合ったものどうしが苗字で呼び合うなんて……。だってそうしたら同じ呼び方になってしまうでしょう? ああ、でもあっちゃんって言うのも魅力的ね。どうしようかしら」
「ちょっと待て! え? なんで俺とお前が夫婦になってるの? え、待て待て何故に? 説明を要求させろ! むしろ説明しろ!」
 何が起きた? 一体何が起きた? そしてその体のくねりは何だ? 何を想像している!?
「だ・め・よ? アイって呼ばないと。お前だなんてこーくんもいぢわるだなぁ。それに私と結婚してくださいっていう私の言葉をキャッチしてOKしてくれるなんて。私と貴方は繋がっているという証拠が出来たのよね。ああ、なんて素晴らしい日。この日は一生の宝物。宝物庫に(以下略」
 整理しよう。そうこういうときは落ち着くのが肝心だ。焦ったらだめだ。そう。焦るなKOOLになれ俺。どうやらさっきの俺は冷静さを失っていたようだ。ダメだ。冷静さを失った人間には敗北しか訪れない。心を無にしろ。自分を作り出せ。よし冷静だ。力を貸してくれ中学二年の俺。
 落ち着いたか俺。よし改めて整理しよう。勘違いだ。どうみても俺の早とちりに違いない。逢坂の伝えたかったことを俺はどう考えていた? もちろん、「付き合ってください」「いいよ」「やったー」の流れだ。これはいいとしよう。これならば何も問題はない。
 仮に、付き合ってくださいじゃなかったとしても、告白手伝ってくださいとか、そういう展開も考えられたがそれでもまだ良かった。問題はない。
 で。だ。
 実際逢坂はどう言いたかった? 発言から考えるに「結婚してください」あたりが妥当……というか逢坂自身がそう言ってた。で、俺はなんという返信を返した? OK。よしOK。理解した。
「すまん。待ってくれさっきの俺のOKというのは、付き合ってくれって言うと思っていて」
「え? でもこーくんはOKって言ったよね?」
「いやだからそれは、彼氏としてならというわけで」
「でもこーくんはOKって言ったよね?」
「そうだけどでも結婚はまだ考えなくてもというか」
「でも。こーくんは。OKって。言ったよね?」
「………………はぃ」
 目が……目が怖い。これは真面目に殺意で死ねる……。
「よろしいっ。では明日からは私とこーくんは夫婦。やったね!」
 諦めるしかない……。女って怖いな。いろいろと。
 ひらひらと舞い落ちるイチョウの葉。もう綺麗に見えるはずもない。

   ■

 というやりとりをしたのが昨日。
 そして今日のこの状況。一体俺が何をした。原因は分かりきっているが言わないでくれ。
「なんなんですか貴方は?」
「ボクはお兄ちゃんの妹だよ見て分かるでしょ。あなたこそ誰なの?」
「私はこーくんの妻です。見て分かるでしょう?」
「な、なんですと!? おにーちゃん! おにーちゃ!! 誰!? この電波な人は誰!?分かるように説明してくれないと、えーっと、ぶつ!!」
「こーくん。この先輩に対する礼儀知らずな小学生は誰? 妹? もし仮に妹だとしても私とこーくんの間に女が入るとはどういうことなのっ? 説明して」
 ……俺は門を出て歩いていた。
 そう普通に歩いていたんだ。後ろからドタドタと走ってくる音が聞こえてきたのは、置いてきた春名が走ってきたんだなぁと、そんな風に考えてたんだ。
 実際後ろから春名が走ってきたのは合っていたのだが、何故かその瞬間右手に重さを感じ、横を見てみると、何故か逢坂が右腕に両腕を絡ませてくっついていた。
 待て。何でお前がここにいる? そう問う暇もなく、右手がロックされた状態で、背後から全力ダッシュしてきたであろう春名の抱きつきタックルが背中を直撃。背骨が死ぬ。俺が死ねる。
 ドスッという鈍い音と共に俺の体は前に倒れ、うつぶせに地面にぶっ倒れる。その上から春名が抱きついてるという傍目にはなんとも怪しい構図。しかも俺の右手はまた別の女子が掴んでいるというハーレム状態。
 傍目から見たら、な。
 本人としては、いきなりの出来事に反応できる時間もなく地面に顔から転倒し、起き上がろうにも背中には春名が乗ってるので身動きすら取れない。
 その上肺が圧迫されてるのに質問攻めに合ってるって、どこまで俺を痛めつければ気が済む。ああ神様。……死んでしまえ。
「で、このひと誰なの!?」
「で、誰なのこの小学生?」
「とりあえず1回お前らどけっ!!」
 春名がどいて、逢坂も離れたが、二人とも俺の右手と左手を握って離さないのは仕様か? 仕様なんだな?
 一命はとりとめたが、今後の対応次第ではまた死にかける気がしてくる。このまま走って逃げたい。しかし何故だか両手に掛かる握力が二つともどうみても女子クラスじゃないのは何故ですかねむしろ痛いイタイ爪イタイ爪!
「爪立てるな爪! わかった説明するから!! 落ち着け。俺も落ち着くからお前らも落ち着け」
「お前らでまとめないでよこーくん」
「妹とこんなわけの分からない女を一緒に扱う気? ボク怒るよ?」
 だからもう怒ってるだろうに。
 こいつら、いつか殺し合いでも始める気か? 全くもって危険すぎる。
 なんにせよ、今の段階では何を言っても無駄なので兎にも角にも説明するしかない。
「逢坂…………いや、愛。こちら、俺のお隣さんの桜見春名。俺らの一つ下だから高校1年だ。断じて妹ではない。だから春名、そこで恨みがましい視線をするな。どうみても血は繋がってないだろ」
 逢坂と言った瞬間に逢坂の目が引き締まった上に右手に食い込む爪がさらに5ミリ近く食い込んだ気がして慌てて訂正。俺の皮膚を突き破る気かこいつ。
 説明の途中で春名が睨む。左手も負けず劣らず皮膚が破れそうです。
「血は繋がってなくても心は繋がってるもん」
「はいはいそうですね。あいさか……いや愛、今のは言葉のアヤだ、いちいち反応するな。で、こちらが逢坂愛。俺と同じクラスで、昨日から付き合ってることになってる」
 そろそろ指先に血液が足りなくなってくる時間じゃないですか? 離してもらえませんかね。
「こーくん。事実はちゃんと事実として正しいものを伝えないとダメだよ。結婚したって」
 春名ももうやめてくれ。握る指の力が緩まないのに、さらに力を加えるとかもう限界に近い。
「まだ結婚はしてないだろ。とりあえずはまだ結婚したって事実はないんだから正しい事実を言わないとダメ……っちょだからいい加減二人とも手を離せ!!」
「でも心はもう夫婦だからね?」
 わかった。わかったから。
「わかりました! じゃあ春名とは兄妹で! 愛とは夫婦! これでいいっ!?」
「ぜんぜんおっけー。やっと認めたね。おにーちゃん」
「ふふっ。これで既成事実もできた……」
 嬉々としてはしゃぐ春名と、ぶつぶつ独り言を唱える逢坂。一件落着したようでしてない気がしてまた気分が滅入ってきた。
「と、とにかく学校へ行こう。遅刻する」
「うんっ。いこーか、おにーちゃ」
「いきましょ、こーくん」
 両手に花とはこれいかに。
 でも二つの花は両方ともバラで、腕に巻きついてるのは茨の部分。
 幸せか? 俺は幸せだよな?
  1. 1990/01/04(木) 02:01:00|
  2. 創作小説
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