電撃文庫と堕落生活*でんだら*

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最後の夏に見上げた空は3

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まあ。
正直、泣かなきゃ読みきれないと思う。


今回のMVPは東雲。
誰がなんと言おうと東雲。東雲。
いいとこどりしすぎた。かっこよすぎた。
このキャラが、このシリーズの中で一番気になった。

分かりやすい必要悪。自分の娘のためにどんなことでもする。
ある意味名門とまったく同じ立場にいながら、完全に対立した存在。
同情を誘う言葉も関係ない。お互いに同じ立場なら、同情も慰めも遠慮もいらない。
わかっていて、表面上はそう見せて、自分だけが悪いみたいに。実際悪いことは悪いんだろうけど、それが正しくないかといわれれば否定できず、正しいかと問われても肯定できるはずもない。
まあ所詮、正誤判断なんてその瞬間期間の価値観というだけの話なのでどうにでもなるが、それでも自分から進んで悪を請け負う心は、かなりかっこいいと思う。



では各章の感想へ。

第一章。
名門と小谷の過去篇
最初から、このタイミングで出すのは決めていたと思われるほど、分かりやすいタイミング。やはりここ以外は考えられない。
以前の小谷を、今の小谷に話して聞かせているという設定で、小谷への決別にキリをつけるための話。
記憶が無くても中身は変わらないんだなあ。と。
ああ、なんか作者に作り出された人格に感慨を抱いている時点でおかしいとは自覚しているが、それほどに感情移入してしまっているほうに逆に驚いた。
で、二人目の嫌なやつ。こういうマジで完全に悪の人間がいることで、また理不尽な状況が強調されてるとおもう。

名門も、分かりやすい行動をとってしまって。
今も昔も、迷惑をかけまいかけまいとして、さらに辛い負担を課してしまっているという事実に気付かないことが、罪悪感としてのしかかっているということだろう。
ほんとに。ほんとに痛そうだ。




第二章

華乃再登場。
完全無欠にやばいのはわかってるけどあーもう。
読んでるだけでもどかしくてたまらなくなっていく。
森崎の行動もしょうがないだろう。結局は保身のためだ。それでも結局は駄目になってしまって。

今日の一言で、だいぶ前に書いた、
「あなたが命がけで誰かを救おうとするとき、誰かが命がけであなたを守ろうとしていることを忘れないで下さい」

というやつ。やっぱりこの言葉は結構いろんなもので当てはまるなー。と。

お互いが思っている心を分かりきっていて、でも理解していなくて。だからすれ違ってそのことを忘れていて。結果としての小谷の昏睡と学校の崩壊と。
ここで初めてだけど、東雲さんが出てくる。
ここらへんで、キャラ的な複線(ぎゅっと眉間に深い皺を刻み込んだ)があったから大体予測はついてたけどね。


まあなんにしても。
青木に解決させてくれなかったことには軽い不満を覚えている。
そこはちゃんと青木にやらせて、彼の物語を終わらせて欲しかった。



第三章。
もう。何もいうことはありません。
こればっかりは感じ取るだけだと思うし、積み上げてきた話の中での登場人物たちの心が関係してくるから、今、俺が、何を書いても、その感動が伝わりそうに無いので軽く流します。
すみません。書いてるうちに感動が薄れてしまうような気がして・・・。




・この巻で、ぐっと来た言葉。


「いいから脅されとけ」

「あいつのこと忘れないように――お前はただ精一杯生きていけばいい」



桂木はこの話に絶対に必要な人物だと思う。
よく考えれば、東雲やそのほかの人が変わっても、たとえクラスメイトが変わったとしても、小谷と名門が変わらない限り、そこには一つとなって彼の存在があるように思える。
桂木によってバランスが保たれていた二人の関係が自分の手を離れていったとき、桂木は何を思ったのか。
そしてその二人が永遠の別れを済ませ、その片割れが、彼女を忘れてしまいそうだ、と聞いてきたとき、桂木は何を思ったのか。

やっぱり桂木はかっこいいと思う。





で、。


まあ上の上の下


ここまで涙腺にくるのは、しにバラ以来だ。
たまにはこういう話も言いかもしれない。




じゃあとりあえずここまでで。

ではまた。 追記-Postscript-
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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

  1. 2006/04/23(日) 01:12:19|
  2. 読了感想
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  4. | コメント:1
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